ぐーすかぴー日記

アラサー突入ナースの作文練習記

こんにちは。

前回の日記で「日記というタイトルに恥じないように毎日更新しようかな…」なんて呟いていたとは思えないほど清々しく時間の空いた更新 へへ

 

本日の東京は、8月が終わったのに残暑(なのか?)厳しく、太陽ジリジリ
日が沈むとなんとか秋を感じる風が吹く、そんな感じです。
はやく涼しい気候の中黒タイツはきたい。

 

前回お話したように、新天地でオープニングスタッフとして奮闘しているわたしですが、出勤困難に陥ることもなく毎日元気にのんびりと仕事をしています。メンタル元気!

 

やっぱり職場の環境はだいじ。ちょっと疲れがたまっていて、朝起きた時に「あー仕事行きたくないなあ」と思ったとしても重い足取りながら職場に向かうことができる。

一緒に仕事をしているもう一人の看護師は、年齢が私より二つ下で大学病院の小児科出身。性格が穏やかで論理的思考ができて話がはやいし仕事に対する価値観が似ている。わたしのことをたぶん慕ってくれていて仕事終わりに一緒に焼肉を食べに行ってくれる。

 

ああ、これこれ。わたしが想像していた「クリニックの看護師」はこの緩さよ…。

 

 

さて今日は、せっかく耳鼻科の看護師を務めさせていただいているので、なにか覚書みたいなものをと思ってパソコンに向かっています。

最近受診する患者の主訴で多い耳鳴りについてでも書くかな。

 

最近話題の「コロナストレス」のせいかどうかは定かではないですが、耳鳴りが主訴の患者が多くなったのは少なからずこれが原因なのではないかなと考えています。

ストレスと耳鳴りは密接な関係があって、時には耳鳴りだけでなく難聴も発症することがあります。あと耳鼻科領域でいうとめまいもか。

例えば、若い女性に多いと言われている「急性低音障害型感音難聴」は耳鳴りと難聴を引き起こします。この病気は文字通り”急に””低い音が”聞こえなくなり、さらには耳閉感や自分の声や周囲の物音が反響するなどの症状が出現します。

耳鳴りや耳閉感をがあり耳鼻科を受診すると、医師の診察の後に聴力検査とティンパノメトリーという鼓膜の動きをみる検査をします。(ティンパノメトリ―で中耳炎なんかによる伝音難聴を除外するんかな…)

 

耳鼻科で行う聴力検査は、定期健診で行う1000Hzと4000Hzの簡易的なものよりたくさんの音域を検査するのでちょっと時間がかかります。集中力が必要。

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例)低音障害型感音難聴オージオメーターの検査結果

 

横軸が周波数、音の高さ(Hz)
縦軸が聴力レベル、音の大きさ(dB)です。

〇のグラフが右で×のグラフが左の聴力です。

この検査結果は右の125-500Hzの音の高さが落ちてますね。

これがわかりやすく低音障害型感音難聴を発症している人の検査結果の例になります。

 

ストレスにより内リンパ水腫が生じているとこうなるのだとか。
なので治療としては循環皆瀬剤やビタミン剤、はたまたイソバイドという利尿剤を内服することになると思うのですが、このお薬がくそ不味い…。大人でもおえっとなるレベル。

予後は比較的良好みたいですが、この症状を繰り返すこともしばしば…。
感音性難聴は早期治療がカギ!治療着手のタイミングによって、予後が大きく変わるそう。

私の勤務しているクリニックでも、繰り返し発症してしまってさらにはめまいも出現、「メニエール病」の診断がつくこともあります。

 

なにが言いたいかといいますと、皆さん新型コロナによって引き起こされる様々な弊害によって非日常的な昨今ですが、ストレスをあまりためこまないようにしましょうねというお話。

新型コロナウイルスは毎年流行するインフルエンザウイルスと同じ飛沫感染で、結核菌みたく空気感染することはないと思います。そんなに目くじら立てて感染予防しなくても、手洗いうがい咳やくしゃみのエチケットをしっかり怠らなければ防げると思うのですよね。

 

昨日受診した患者で「コロナの感染が怖いから器具を使用しないで診察してください」とおっしゃる方がいらっしゃいました。価値観は人それぞれだけど、わたしは(器具はすべて毎回消毒・滅菌しているし、あなたの自宅にあるスプーンなんかより全然清潔だけどなあ)と思いました。
医療機関の衛生というか、他人を信じられない気持ちもわかりますが、それよりも電車のつり革を掴んだ後に顔を触ったり、適切でないマスク装着している方が感染リスクがあると思うの…。そしてそういうことをしている人がちらほらみられる。

 

 みんなで正しい感染予防策をとって、このご時世を生き抜きましょうね。

 

そういえばわたしの今月の給料には、都からのコロナウイルス労金が加算されるそう。指定病院ではないので一人あたり5万円らしいですが、ちょっと嬉しい。

この間「副鼻腔炎だと思うんです」を主訴に受診した20代の患者が実はPCR検査ができる病院に転送したら陽性だったし、その他患者からのコロナ関連の問い合わせにも対応しているから、いいよね、5万円くらいいただいても へへ

 

とりあえず、難聴・めまいが生じたら早期治療が重要ですので耳鼻科にいこうね。