今年の花粉飛散事情
こんにちは。
春が嫌いな筆者です。どうも。
私は花粉症ではないのですが、耳鼻科に勤めていることもあり、
今回は花粉飛散事情に関してのお話をば。
今年2020年春の花粉飛散開始は例年よりやや遅くなり、花粉数は全国的に少ないようです。
春に飛散するスギやヒノキの花粉数は、夏の気象条件と前年の飛散数などに大きな影響を受けるようです。去年はスギやヒノキの雄花が成長する7月が記録的な冷夏になり雄花の成長が阻害され、さらに翌月の猛暑でスギやヒノキがダメージを受けたようです(覚えていますか)。
そのため、上にも書いたように今年の花粉数は去年の半分ほどになると予測されています。
東京で10年平均花粉飛散量が5156個/㎠/1シーズンに対して、
今年は2784個/㎠/1シーズン
大阪で10年平均花粉飛散量が1359個/㎠/1シーズンに対して、
今年は563個/㎠/1シーズン
仙台で10年平均花粉飛散量が4683個/㎠/1シーズンに対して、
今年は2388個/㎠/1シーズン
のようです。
また花粉飛散開始時期に関しても、例年より遅いみたい。
これは、スギ花粉の飛散開始時期は晩秋以降の気温に大きな影響を受けることが関係しています。スギの雄花は11月から12月にかけて休眠に入りますが、この期間の気温が低いほど早く休眠から覚醒します。2019年の11月から12月の気温は平年よりやや高くなり休眠から覚醒するのが遅れることが見込まれています。
東京では2月下旬から、東北北部では三月上旬から下旬に飛散開始するみたいですね。
みんな、いつもの薬は持ちましたか?
アレグラ、ルパフィン、ひどい人はセレスタミン
アラミスト、アレジオン、パタノール
ステロイドの内服薬は、常用すると高血圧高血糖をはじめとする副作用が出やすくなるのであくまでひどい時のお守りとして使ってくださいね…。
また市販の点鼻薬を長期にわたって使用すると、鼻粘膜内の血管収縮効果によって生理的な血管運動調節が障害されて鼻づまりがひどくなる「薬剤性鼻炎」になってしまうこともあるみたいなので注意が必要です。
マスクが入手困難な今年だけど、頑張って乗り越えましょうね…。