ぐーすかぴー日記

アラサー突入ナースの作文練習記

昨日のしとしと雨模様と打って変わって本日はほんのり太陽が顔を出していてぽかぽかと暖かいですね。さすが春分の日が近い。

 

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今日は「春」についてお話したいと思います。


わたしはずいぶんと長い間、春が嫌いです。

気温は暖かくなり、長い間降り積もっていた雪も解けて道行く人はパステルカラーの服を着だして…。天気が悪く寒いと気分が上がらないなどとほざいている筆者、なぜ春が嫌いなのか。

わたしは長い間東北に住んでおり、3月、4月はとっても寒いのです。
関東以南に住まれている方は想像できないかと思いますが、卒業式は吹雪のなか執り行われるものだという固定観念があるくらい。雪解けの道路は土に汚れた雪でまみれてびしゃびしゃ。車のフロントガラスは黄砂が付着してどんよりとしてみえる。

わたしの抑うつ気質がそう見せているだけかもしれないですが、春の景色は良いもんじゃない、そんな印象があります。

また、春は別れの季節。みんな卒業して就職のためにどこか遠い場所へ引っ越していってしまう、そんな季節が春でしょう。実にさみしい季節だ。

関東に引っ越して早くも3年が経ちますが、関東は東北よりも花粉の飛散量が多く、街ゆく人はみんなマスクをして眉間にしわを寄せています。

 

大学時代を共にした彼氏と別れ、いっちょ前にセフレ仲に持ち込んだ(恥ずかしながらわたしはけっこう本気の恋だった)年下の男の子が大阪に転勤していったのも春でした。

 

また、わたしの人生の中で一番印象深い春は中学三年生の春。
両親の勝手な都合で岩手県の中学校から秋田県の高校を受験しなければならなかった私には当時好きな男の子がいて、思いを伝えて彼女になりたいけど、どうせ春からは遠距離恋愛だし…とどうにも苦酸っぱい思いをしていたあの頃。

26歳になった今、記憶はあやふやですが卒業式の日に図書館前で告白してもらったんだっけかな…その後遠距離恋愛をするも一年ちょっとであえなく終了。当時携帯電話を持っていないわたしの連絡手段は手紙と電話のみで、最初の頃は手紙のやり取りも頻繁にしていたと思いますが、徐々に途絶えていきました。彼は高校に入学してからも野球を続け、甲子園を目指していてさらにがちがちの進学校に通っていたため毎日多忙な中、このメンヘラ遠距離彼女をよく抱えていたなと、大人になった今でもすごいとおもう。

クラスの女の子からマカロンをもらったって言われた時から嫌な予感はしていたのよな…(笑)

その頃の彼との恋路はわたしの母に大きく邪魔をされて(彼と別れたあと母のタンスから彼から届いた私が見たことのない手紙が出てきたことは今でも忘れられない)いたため、ほんとにこの恋を思い出すと胸糞悪いな。

 

あれ、なんの話だったか

そうだ、春の話。

 

義父に性的虐待をされて児童保護所送りになったのも春だったな。

中学一年生の頃保育園時代から何年も暮らした、私が地元と認識している祖父母の家から通っていた中学に入学したはいいけど1か月ちょっとで転校したのも春。

 

というわけで春は嫌い。嫌な思い出が多いからであって、春という季節が嫌いになって、大人になった今でも精神が不安定になるんだから、幼少期や思春期の過ごし方って大事よね。

 

振り返ってみれば、家庭環境に恵まれなかった学生時代は「自分は闇落ちしない。幸せになるんだ」とがむしゃらに自分の持つポテンシャルで選択肢をできるだけ狭めないような道に進むことだけ念頭に置いて生きてきたような気がします。

義父にと一緒に住めないからと祖父母の家から通える高校に転入する際も数か月高校の授業を受けてなくてブランクがあるため偏差値をぐっと落として商業高校を進められたけど気合で進学校(所詮田舎の自称進学校だけど)に転入したし、
大学もどうしても「国立大学医学部看護学科」に行きたくて頑張ったし、あの時のメンタルは強かったなあ。

今はどうでしょう、楽なほうにに楽なほうに流されたくて仕方ない。何かにつけて自分の育った家庭環境の悪さを理由にして

「もう頑張りたくない」っていう気持ちが大きすぎる。そんな自分の声に気づくのも決まって春という季節な気がします。

 

突然ですが反応性愛着障害という言葉を皆さん知っていますか。

親、あるいは養育者の暴力の対象となる児童虐待の犠牲者に発症し、症状としては他社への恐れと警戒を示します。愛着形成は、幼い頃親から受けた愛を糧に人から愛される能力を獲得する、みたいなイメージ。

わたしこれなんじゃないかなって思ってた時期もありました。こういう病名が付いたほうが楽なんだよなって。

でも愛着障害って幼少期の間にネグレクトなどの虐待を受けて、その時に発症するものよね。こんな遅発性のあるものある?勉強不足?

精神科医じゃないのでよくわかりませんが、たぶんわたしのこの春に対する嫌悪感は病気なんかじゃなく、情緒だ。

 

わたしは春の陽気に中てられて、せめて闇落ちしないようにこの生活にしがみつくことしかできないようです。