看護師三年目、転職活動記~最終章~
こんにちは。
今日はお日様の光は暖かいのに風がぴりっと冷たい、冬の終わりみたいな日和ですね。
タイピングする手が冷たい。
先月から新しい職場での仕事が始まりました。
新しい職場はスタッフ間の人間関係が概ね良好で、
患者の年齢層が若く認知症高齢者の対応をすることもなくなったので
毎日の精神衛生も良好です。
病棟勤務時代から比べると日勤の定時が1時間半ほど遅くなりましたが、お昼の休憩時間が1時間長くなり退勤後に行っていた買い物やその他の雑務を休憩時間にできるようになったことと通勤時間が半分になったことからそんなに苦痛に感じていません。拘束時間の長さに疲れちゃうことだけ懸念していたため、大丈夫そうでホッとしています。
今回は、参考になるかわからないけど
三交代病棟と二交代病棟、クリニックのシフト表を公開します。
これは私が新卒で就職した病院の、小児科/整形外科混合病棟のシフトです。
日勤は8:30-17:00、準夜勤は16:30-0:30、深夜勤は0:30-翌9:00が定時でした。
一応急性期病棟で即入(緊急入院)の受け入れもしていたため日勤も夜勤も1-3時間の残業がありました。
ここで働いている時は、スタッフ間の仲が比較的良く(偏見ですが整形外科の看護師や医者はサバサバしている)仕事量は多いけどやりがいはありました(たしか)。
でも月の休みが6日!少なっ!
準夜勤明けの日と深夜勤入りの日は公休扱いなので実現してしまったとんでもない勤務シフトですね。
給料は額面で大体32万円くらい。
これが前職場、認知症病棟(回復期リハビリテーション科)です。
日勤は8:30-17:00、夜勤は16:30-翌9:00が定時でした。
お休みが8日で三交代より身体は楽な実感。残業もほとんどなし。
でも夜勤が長いんだ。途中3時間の仮眠時間があるけど、3時間フルで寝られるわけないし、どこでもいつでも寝られることが取り柄のわたしもあんなボロい建物で、患者さんの怒鳴り声、うめき声が聞こえてくるところでしっかり寝られるわけがない(とか言いながら爆睡して寝坊したこともある)。
毎朝一時間近く満員電車通勤したこともあり、私の身体と心はボロボロに…。
この間、使用していたロッカーの掃除をするため彼に付いてきてもらって職場に行ったけど途中の動悸と末梢の冷えがすごかった。
給料は額面で27万円くらい。
これが現職場のシフトです。
平日日勤が8:00-18:30、土曜日は8:30-13:00が定時です。
平日日勤はお昼休憩が12:00-13:45と長め。
夜勤がないしみんな休みがだいたい固定しているので予定が立てやすい。
バス通勤になり、通勤時間は30分以内に。バス大体座れるし。
給料はまだもらってないけど、採用条件によると額面で27万円くらいプラス残業代。
もっと条件の良い職場だって探せばあったかもしれないけれど、
今の私はこれで満足しています。
追記すると、彼の職場と徒歩3分圏内なのでお昼休みに数十分顔を拝めるというのが大きい。最高。
転職活動を一言でまとめると「転職してよかった!」
毎日認知症患者に暴言を吐かれたり暴力を振るわれたりして
ほんのり尿臭のする採光最悪な病棟で身を粉にして働かなくていい!
おむつ交換も、体位変換も、せん妄の自抜対応もない!
綺麗なショッピングモール内のクリニックだから気軽にショッピングができる!
日祝固定休、土曜日午前診療、プラス平日一日休みだから同棲している会社勤務の彼とお休みが被りQOLが爆上がり!
転職を決意した数か月前のわたしと、背中を押してくれた彼、
転職活動をサポートしてくれた看護roo!の担当者様に本当に感謝しなければならない。
心に余裕があるからか、ほとんど毎日お弁当を作っているし、
ハウスキーピングもできている。だって苦手な掃除も休みの日にちゃんとできるし。
ああ、心の健康ってこういうことなんだな…。
このブログを読んでいるのは、きっと新卒でとりあえず…と病棟勤務にすすみ
「あ~仕事きついな~。でも看護師ってこんなもんなんだろうな~」
と思っている人が多いはず。
急性期でやりがいを感じながらバリバリ働いて、給料にも満足している看護師さんもこの世の中にはきっといるはずですが(そう信じたい)、
残念ながらわたしはそのような看護師にはなれなかったし、これは環境のせいなのか自分の性質のせいなのかはわからないです(病棟勤務中にやりがいを感じることはなかったし給料に満足したこともないまま病棟勤務を離脱したため)。
でも、24時間のなかで通勤時間も含めたら9時間以上(残業入れたら下手したら半日)仕事のために時間を割いているわけだから、ストレスを過多に感じている人はすぐさま転職活動を開始することをおすすめします。ほんとに。
なんでわたしは看護師になりたかったのか。
そこをもう一度思い返してみてください。
わたしの場合は「職に困らなそうだから」でした。
看護師免許を取得すれば、一度就職した職場が嫌でもすぐ転職できるし
もし好きになった人が転勤するような会社に勤めていて「俺についてきて欲しい」(キャー)なんてプロポーズ紛いなことを言われたとしても「はいよ!」と二つ返事ができる。
病棟でフルで夜勤入ってバカバカ稼ぐこともできるしクリニックでパートとしてゆるりと働くこともできる。
わたしが看護師を目指したのは自分の理想の生活に合わせた働き方が選べるだろうと思ったからでした。
もちろん「患者さんの笑顔を見たいから」「小さい頃にお世話になった看護師さんに憧れて」などという理由で看護師になった人もいると思いますが、そうだとしても毎日の仕事で疲弊して自分の身体や心に余裕がない人がその憧れの看護師になれるでしょうか…。
きっと人に憧れを抱かせるような人間って、自分に余裕があるはず。
余裕がなければ人に優しくなんてできないはず。
今回わたしは病棟勤務からクリニック勤務に転職しましたが、違う病院に転職したっていい。絶対に今の職場より環境のいい職場が見つかります。
新卒からずっと同じ病院に勤めている看護師さんたちは、そろそろ自分のニーズがわかってきたと思います。(給料減ってもいいから残業少ないところがいいとか、夜勤が辛いから夜勤なしの病院がいいとか、重症患者の全身状態をみるのは心がすり減る…とか)
そこを一点でも改善できる職場は絶対にあります。
だから世の中の疲れ切った若手看護師さんたちへ
あなたたちはよーく頑張ったんだから、自分に甘いほうへ流されてもいいんじゃない?
と伝えたい。みんな、自分のために働こうな…。
三章にわたる私の転職活動記、へとへと看護師さんたちの目にどうか留まって
転職への一歩を踏み出す一助となれば、幸いです。
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